【株価】どうしてアメリカは金利が上がるの?【お金のサイクル】

資産運用
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経済のニュースを気にしている人は、アメリカの金利が上がってる!とニュースに出ているのが気になっていると思います。

コロナショックから経済が回復しているアメリカは、2022年春くらいには金利を上げています。

ところが日本は・・・もうお分かりだと思いますが、0.00・・・・・という超低金利で低空飛行しています。

金利がどうして上がるのか、できるだけ簡単に解説したいと思います。

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金利とは国債の金利でお金をサイクルさせる重要な役割

金利とは国債の金利でお金をサイクルさせる重要な役割

金利が上がる仕組みの前に、アメリカの上がっている金利ってなに?という話からします。

アメリカの政府がどんどん上げるている金利は「国債」の金利です。

国債は国が発行する債券で、国の元本保証付きで年利で決めた%の利子を貰えます。いい商品です。

景気が良かった頃の日本も年利5%を超える10年国債が出ていました。もしこれを100万円買うとしたら、このような形になるんです。

100万円で10年国債(年利5%)購入

毎年5万円の利子を10年間、合計50万円受け取る

10年後に100万円が確実に償還

すごいですよね。10年置いておけば合計で1.5倍になるんです。これが実際に販売されていました。

アメリカは現在2.8%くらいの年利になっています。ニュースで言う利回りと金利ってほんとは違うんですが、2022年6月現在では金利2.8%です。

アメリカが金利を上げている要因

アメリカの金利を上げている要因(お金のサイクルはどこへ?)

アメリカはコロナショックにより「金融緩和政策」をとりました。

簡単に言うと、金利を0にして、預貯金に入れてても増えないから、少しでも株などを買って企業にお金を回してくれって政策です。日本は2010年あたりから0金利政策(金融緩和)をしていますが、今のところ動く気配すらないですね。

アメリカが金利を上げている要因、すごく簡潔に言うと「バブル崩壊」を防ぐためです。

バブル崩壊は株価が異常に上がり、異常を察知して一気に売られて株価が崩落するような危機的状況を言います。日本は30年くらい前に不動産価格が崩壊したバブル崩壊がありましたね。

金融緩和で株を買われてどんどん上がって行って、アメリカの株価はコロナショック前の基準を超えていきました。ここでそのまま置いておくと、どこまで上がるか分からず、アメリカ株のバブル崩壊が起こりかねません。

そこで「金融引き締め」政策を行っているんです。「金融緩和」の逆で、今度は株に流れ過ぎているお金を国債や預貯金に戻すために金利を上げて行っているんです。

ここで一気に上げてしまうと、それこそ株価の崩落を起こしてしまうので、徐々に徐々に、様子を見ながら金利を上げています。

この金融引き締め政策により、現在アメリカの株価は高止まりしている状態ですね。

日本は・・・株価はコロナショックどころか2008年のリーマンショック前の株価にも戻っていません。そりゃ金利が上がらないわけですよ。今金利を5%にしたら、みんな株を手放して国債や預貯金にしますからね。株価崩壊で日本企業は倒産してしまいます。

なぜ国債の金利が上がると預貯金の金利が上がるのか

なぜ国債の金利が上がると預貯金の金利が上がるのか

国が発行する債券である国債の金利が上がれば、銀行や郵便局の金利も上がります。

これはなぜかというと、銀行や郵便局は大量の国債を保有するからなんです。

お客様から集めた預貯金、何百兆というお金はその銀行などの運用に使われます。
その時に、ちゃんと資産運用にも回して利益を得て、利子としてお客様に還元する仕組みがあります。その資産運用先はなるべく安全かつ利益がでる事が条件になります。

そこで、国の保障の付いている国債を大量保有する事で、お客様にも安定的な利子をお支払いできるようになります。

日本は超低金利の国債を大量保有しています。日銀が低金利国債やマイナス金利国債も銀行や郵便局に買わせているという背景があります。ほんとは買いたくないんですよ、持っておくだけでマイナスになる商品を買う訳ないじゃないですか。

しかし「マイナス金利の国債を買ってくれないと、今後高い金利の国債が出ても買わせないからね」と圧力をかけているんですよ。だから買わざるを得ない金融機関がたくさんある。

では、なぜ政府は国債を買わせるのか。それは国債で集めたお金は公共設備の整備などに使うからです。道路やダムなどの建設に使われたりするんですよ。

お金はちゃんとぐるぐる回りながら私たちの暮らしに密接に関わっているんですよね。

お金のサイクルを考えて金利が上がる前に私たちができる戦略

お金のサイクルを考えて金利が上がる前に私たちができる戦略

アメリカが金利を上げています。

今までの説明の中であったように、金利が上がる前に金利は0になって株にお金が回るような金融緩和政策を取っていました。

この金利が0になった状態では、あまり資産運用に興味がない人には、ただ単に何をしても儲けられないって状態になります。今の日本はまさにそれですね。通帳に置いておいても全く増えません。

アメリカがコロナショック後に金融緩和をした際に、株にお金を回していたらどれくらい増えたか

2年でほぼ倍に増えました

ちなみに日本株も2倍に近いくらい上がってますから、コロナショックで金融緩和政策をニュースで発表した時に資産を株に移した人は、かなり大きく増やせているんです。

特にリーマンショックを経験している人たちは、このコロナショックを同様に捉えて、買い場として多くの投資家が株を買ったのも上昇の要因でしょう。コロナウイルスは当時「先の見えた」経済危機として捉えてる投資家も多かったですからね。

私個人も、コロナショックで下がった時にアメリカの高配当株を買い集めていきました。途中でガソリン価格がマイナスになったりと、短期的にはかなり不安定な事も多かったんですが、思ったより早く回復していき大きなプラスになっています。
2社は買った時より倍に増えたため、半分売り、その2社はタダで買ったも同然で保有しています。

お金のサイクルをしっかり頭に入れていればアメリカの金利の動きでお金の流れが見える

お金のサイクルをしっかり頭に入れていればアメリカの金利の動きでお金の流れが見える

お金はいろいろなところへグルグルと回ります。

地球上で回っているお金は急に増えたり減ったりはしません。どこかが増えたらその分どこかが減ってるんですよ。

単純に「株価」と「預貯金」で比較すると、金利が下がると株に流れて預貯金が減り、株価が高くなり過ぎると金利を上げて株を売って預貯金(国債)に回ります。

ホントはもっともっと細かいですよ。実際は地球規模で考えて、経済大国のアメリカの動向で為替というモノも大きく動き、新興国のトップの中国の動向で世界の経済に大きく影響が出ます。

今日本は円安だ!というニュースがあふれていますが、これも単純に考えれば、超低金利から浮上できない日本、リーマンショックから回復しない日本経済、そういう日本の現状と、今のアメリカの現状を比べて、どんどん日本の資産を売ってアメリカの資産を買おうって強い動きが円安を加速させてるとも言えるんです。

経済学はかなり複雑ですが、株価と利率だけで考えていても買い時というものも見えてきます。

2022年6月現在は、何を見ても微妙ですね(笑)

正直、これからも日本もアメリカも他の国も株価は乱高下を続けると思ってます。

だからこその、積立投資で様子を見ようって事も言えますね。

最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m

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