コロナ規制も無くなり、年末年始やお盆に帰省する方も多くなると思います
金融機関は年末年始以外は暦通り営業しているところが多いですね
年末で言えば早いところは26日から年末年始の休みに入り、かなり長い年末年始の休暇になりますね
金融機関は基本的には暦通り
2022年で言えば12月30日までは金融機関は空いています
郵便局の窓口も全局12月30日が仕事納めとなりますので、ゆうちょ(貯金)とかんぽ(保険)の窓口扱いは12月30日の午後4時が最終となります
コロナの移動制限もなく、今年から里帰りや帰省を考えている方も多いと思いますが、田舎に住んでる高齢のご両親の貯金や保険を整理するチャンスです
失礼な言い方ですが、どんなに今はしっかりしてる高齢者も、あっという間に物忘れをして軽い認知症になったりします
気付いた時には貯金も保険も何もできないという状況は凄く多くあります
窓口でもそういうトラブルは年々増えていますが、そうならないためにもご両親の了承を経て、貯金や保険を整理しに行きましょう
もう一度言いますが、2022年は12月30日の午後4時までです
ついでに申し上げると、横柄な局長がいる田舎の郵便局は「年末なので時間がかかる扱いはもう引き受けできません」と断っている郵便局もあります
信じられませんが、2022年は12月30日の午後4時までは受付しないといけないので、3時59分にややこしい手続きを窓口に持って行っても受け付けて処理しないといけませんからね
年末に帰省したら確認したい高齢の親の貯金・投信
年末に帰省する予定があるなら、12月30日(2022年)までは窓口で各種手続きは可能です
高齢のご両親、失礼を承知で言えば、少々ボケてても動けて返事ができている状況なら、一緒に郵便局の窓口に行きましょう
- ゆうちょ銀行(貯金)通帳
- 身分証明書(親の保険証)
- 印鑑
高齢の方で多いのが、キャッシュカードを作っていない、作っているけど暗証番号が分からない、という人です
キャッシュカードが無くても近くの郵便局の窓口で下ろせばいいという形ですが、あくまでも本人が元気なうちです
家族でも生活費くらいのお金なら代理で引く事も可能ですが、ちょっと危なくなって数百万のお金を解約する、というような手続きは本人以外不可能です
ここで大事な事は、身分証明書が顔写真付きであるかどうかです
今は通帳には印鑑を表示しないようになっていると思いますが、バカな窓口社員に処理されてると、印鑑登録が終わってもないのに印鑑シールを剥いでる場合も多いんです
そうなると、通帳の登録印というものが分からない状態になり、各種手続きをする際に「改印」という手続きを最初にします
本人を連れて行っていても、前の登録印が分からない場合、顔写真付きの証明書がないとその場で改印手続き、すなわち印鑑を変更できません
本人が行っていたとしても、です
健康保険証では改印についてはその場でできない事になっています
ごねても一緒ですw
顔写真付きと言えば、運転免許証・マイナンバーカードでしょう
このどちらかがあれば、窓口での各種手続きが進んでいきます
- 運転免許証・マイナンバーカード
- 貯金通帳
- 印鑑
これを揃えて2022年12月30日午後4時までに窓口に行きましょう
- キャッシュカードの作成・暗証番号の照会
最低でもこれをしておく方が良いです
もちろん、暗証番号はご自分で管理させるのではなく、子供が管理する方向で親御さんと話し合ってください
一番良いのは、通帳は親御さんが持っておいて、キャッシュカードを子供が持っておくことですね
家族間での話し合いで決めてもらう事ですが、もし親御さんが認知症などになった場合やジュ秒で入院して意思表示ができない状態になった時、治療代としてキャッシュカードで下ろせます
人によっては親が危なくなったら全額キャッシュカードで引く人もいますが、一日50万という制限があるハズですので、何日かに分けないといけないし、そもそも数年以内に相続人が引き出している事が分かったらそれに相続税は掛かる計算になるので、全額引いておくのはあまりおすすめしません
残高が少ない場合はトラブルにはならないでしょうけど、最低でも病院の治療代は本人の通帳から引くことが簡単です
治療代として本人以外が貯金から引き出す取り扱いはあるんですよ、ちゃんと
でも、知らない郵便局社員が多いですし、めんどくさいので局長が出て来て「本人以外は引けません」と突っぱねる事間違いなしです
キャッシュカードを作っておくと、のちのち助かる場合も多いのでおすすめします
ちなみに、キャッシュカードは磁気カードなので、ハンドバックやセカンドバックがマグネットでカチッと付くタイプだと磁気もICチップも飛んで使えなくなる事も結構あります
親御さんと郵便局に出向く際、キャッシュカードが届いた際にはすごく気を付けていてほしい点ですね
キャッシュカードの磁気不良などの再発行も、基本的には本人じゃないとできませんからね
委任状を使う事もできますが、本人が書ける、もしくは意思表示ができないと無理です
キャッシュカードの磁気不良も、子供さんが保管してる時によくあるトラブルなので気をつけておきましょう
帰省したらしておくといい事・親御さんがかんぽ生命に加入しているかどうかの確認
帰省して貯金通帳などの処理をすると同時に、親御さんがかんぽ生命(簡易保険)に加入しているかどうかも調べましょう
保険証書(証券)があってもなくても、本人と確認できれば窓口のパソコンや端末機ですぐに調べる事が出来ます
親御さんが契約者になっている保険が出てくると思います
まれに被保険者になっている保険もありますね
もし親御さんが契約者になっている保険があれば「解約返戻金」を調べて下さい
これもすぐに端末機で調べて金額が出ます
古い保険の場合、年金保険というのも人気があったし、終身保険も郵便局のを利用している人も多いです
そして、解約返戻金が結構大きいんですよ、古い契約は
しかも、入院しても一日あたりの保険金は1,500円という少額しか保証されてない
少ない保証しかないのに、解約返戻金は数百万もある、という保険は数多くあります
返戻金が大きいというのが売りだった時のかんぽ生命の終身保険は大変人気がありましたからね
- するかしないか分からない、しかもしたとしてもちょっとしか保険金が下りない入院に備える
- 今解約すれば数百万という大きな金額を貯金として置いておいて、万が一に備える
どっちがいいですか?という話ですね
変な話、死ねば全て子供に入ります
入院・手術保険金は相続されるし、死亡保険金は保険金受取人に払われます
しかし、解約返戻金は年々減って行くのがかんぽ生命の返戻金の特徴です
今は保険料払っていない契約ので、タダで保障が付いてるんです、という誤認させる説明をする窓口社員が多すぎます
それは違います
簡単に言うと、決まった年齢までに100歳までの保険料を払ってるだけです
例えば60歳払い済み終身保険というタイプは、60歳までに保険料を払い終わって、60歳以降は一円も保険料がかからない、といういかにも老後安心タイプな終身保険に見えます
それは違うんですよ
60歳までに100歳までの保険料を払う、その分、しっかり保険料も高い
60歳以降は、それまでに払っているストックした保険料を年々使っていきます
どこの部分を使うかというと「解約返戻金」になる部分をどんどん削って行って見えない保険料としてかんぽ生命が吸収しています
郵便局の保険、かんぽ生命の保険があれば、絶対に解約返戻金を調べて下さい!
終身保険であれば、さきほどのタイプの保険も多いので、入院するかもしれないという不安があったとしても、保障は少額、しかも入院もせずにお年を召せば、何もないままどんどん返戻金が減って行き、少額の死亡保障をもらって良かったねって事になります
保障の考えは人それぞれです
- 払った保険料は700万以上・20年後90歳に亡くなって死亡保険金だけ300万・入院したら3000円の入院保障
- 今解約したら700万の返戻金
さて、こんな保険があったらどっちを選びますか?
私なら、今解約して700万円を親の貯金通帳に残しておきます
アフラックのがん保険に加入しているかも・・・
郵便局はアフラックのがん保険も取り扱っています
満期が無い終身払いで、数年でどんどん保険料が上がるタイプです
高齢になった親御さんががん保険に入る必要がありますかね?
がんって高齢になれば進行が遅くなりますし、預貯金があれば、医療費もすごく少なく済む年齢なので賄えるかもしれません
意味もなく毎月1万円ちかい保険料をがん保険に使ってるかもしれません
私の母親は80近いですが、がん保険に入ってたら即解約させますね
年末に帰省したら確認した方が良い事・投資信託や変額年金
郵便局の落とし穴あるあるですが、親御さんが投資信託や変額年金を買っている場合です
田舎の小さい郵便局では取扱っていないため、入っているかどうか分からないんです
システム上そうなっているので、仕方がないとは言え、郵便局で利用しているかどうか分からないという返事が返ってくるのも恐ろしいところです
投資信託取扱郵便局の検索→https://www.jp-bank.japanpost.jp/masumasu/html/search/index.html
近くの大きな郵便局を調べて、投信取扱局に親御さんと一緒に窓口に行ってみてください
投資信託や変額年金は、よく分からないまま「いつもお世話になってるから」と買っているお年寄りが非常に多い
しかも、株価が下がってる時に債券系のファンドを買わせていたりと、正直意味不明なファンドも売ってます
もちろん、10年で半額になってる方もいます
投資信託は通帳もないし、時々届くゆうちょ銀行からの封書を開かないと分かりません
しかも、今現在どうなっているかは電話でも教えてくれないし(本人でも)窓口に行かないと分からない
そして、赤バイクの社員は全社員かんぽ生命に出向するという、かんぽ不適正問題によるトカゲのしっぽ切りで、実際に買ってた社員から一切話が聞けなくなってます
投信取扱局の窓口に行っても、投資信託自体を理解している社員は5分の1もいません
ハッキリ言って、最悪な状況ですね
とりあえず、親御さんが投資信託を買っていないかを確認し、トータルリターンという損しているか得しているかの話を聞きましょう
相当時間が掛かる事は承知で言ってくださいね
よく分かってない社員に当たったら、何かあったら後ろに行き、電話で聞き、よく分からないまま説明されます
恐らくですが、投資信託はほとんどが下がっている状況なので、結構な損益が見込まれるでしょう
そのまま置くか、親御さんに解約させるかは本人と話し合って決めて下さい
変額年金に加入していたら最悪と思いましょう
もう一つ、投信取扱局で聞くべきことは「変額年金」の契約です
郵便局で扱っている変額年金は「外貨建ての変額年金保険」というジャンルになります
一括で保険料を払って、豪ドルや米ドルに変えて運用するというものです
これ、笑えないんですよ
金融庁が気を付けるべき商品の一つに挙げてるんです(資料へジャンプ)
これも売っていた社員がかんぽ生命に出向したため、説明もできなくなりました
よく分かってない理解力の無い窓口社員に説明してもらわないといけません
投資信託よりひどいです
商品内容が全く分かってない正社員がずらり並んでるんです
変額年金は解約は可能です
しかし、10年以内の解約は、かなりの率の手数料を引かれます
購入時に説明もされるんですが、親御さんはまず覚えてないでしょう
今解約すればいくらになるか、それを聞いただけで1時間、2時間コースは覚悟しておいてください
変額年金の存在があれば、もう最悪だと思ってくださいね
変額年金は高額のお金が遊んでいるようなお金持ちにしか売ってませんので、500万、1000万という保険料を払ってる事も多いです
1000万払って、今解約したら700万・・・ザラです
死んだら1000万、満期が来たら1000万は保障されてるので、ほったらかしにするしかありません
もちろん、変額年金保険に入院保障や手術保障はありませんからね
1000万払っておいて、死んだら1000万、満期がきたら1000万、もし運用が上手くいったらそれより多くお支払いしますよってタイプの保険ですが、解約に関してはすごい手数料を持って行くような形です
親御さんが変額年金に加入していない事を心より祈ります
年末に帰省、里帰りした時は郵便局に一緒に出向きましょう!
郵便局は他に金融機関が無いからという地理的有利でお年寄りから利益を吸い取っている部分も大きいです
年末に帰省したら
- 2022年12月30日午後4時までに
- 投資信託取扱局を調べて、その窓口に
- 親御さんといっしょに
- 貯金通帳
- 顔写真付き証明書(運転免許証・マイナンバーカード)
- 印鑑(とにかくあるもの全部)
この準備をして、出来れば9時から10時までに窓口に行きましょう
その時間なら全社員が揃ってるので、上手くいけば詳しい窓口社員に当たります
確立としては数%なので、あまり期待せずに、ほぼ一日仕事になる覚悟で
- 貯金(ゆうちょ)
- 保険(かんぽ・簡易保険・がん保険)
- 投資信託・変額年金
これをしっかり調べてもらうようにしましょう
親御さんの財産は、ゆくゆくはあなたが相続するんです
親御さんもゆくゆくは相続になる事は絶対に意識してます
絶対に見せない守銭奴な親御さんもいるでしょう
私の母親なんかは一切お金に関与させません
数千万の資産をがめつく使わず持っているし、違う意味で安心してますが・・・
年末の忙しい時期ですが、高齢の親御さんがしっかり「動ける」時にさっさと済ませた方が良い事は多いです
最後までご覧いただきありがとうございましたm